Summary ¶
弊宅では 2018年 に新卒夏休みのおもちゃに購入した Synology DS718 Plus が健在であるが、 Intel Celeron J3455 2C/4T メモリー拡張済みで 16GB (メーカ公称最大6GB) である HDD は 2014年に買った HGST HDN726060ALE610 (6TB) を2台 RAID1 という骨董品である。そのため更改する。
QNAP はハードウェアは比較的新しい物になりますが QTS の作りが良くなく、 「Secure Data Storage & Backup」のスローガンを抱えていますが物理的アクセスができれば Synology よりも簡単に root 奪取することが可能な脆弱性があります。また、暗号化ストレージの暗号化/復号化にもかなりの時間がかかり(16TB/20分) 物理 resrt ボタンでデータストアがロックされないおまけ付きです。(マジどういう設計なんだ)
ユーザーが実施できるメモリーの追加についても、マニュアル及び仕様書で最大8GBとしていますがハードウェアレベルでは対応しており拡張性を握り潰しています。
選定基準 ¶
弊宅の用途主に下記となるためそれをクリアーする製品を選定する
用途 ¶
- コンテンツ
- Jellyfin / Emby / Plex で地上波録画したテレビを閲覧
- アニメ / 映画 のコレクション閲覧
- DLSite ライブラリーの保管・閲覧
- Desktop の バックアップ(ベアメタルレベル)
コンテンツ管理系 ¶
- KVM 使える
- Proxmox Backup Server の稼働
- Docker 使える
- Emby の稼働
ハードウェア ¶
- 10GbE 2本出せる
- Intel 系 ハードウェアエンコード対応 CPU
- メモリー 16GB 以上
- M.2 が 2本載せられる
- 5年保証がつけられる
予算感 ¶
稼働開始迄で 300k円迄!!
選定対象 ¶
順当に行けば Synology DS1623+ が出ているはずでしたがまだ出ていなく、リリース情報もないため他の製品を確認する。
製品 | CPU | Memory | Memory Max | 3.5inch | M.2 | Network | HW Encode | Price |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Synology DiskStation DS923+ | AMD Ryzen R1600 (2C) | 4GB | 16GBx2 | 4 | 2 | 2 xGbE (1 x10GbE) | X | 84,000 + 40,000 = 124,000 |
Synology DiskStation DS1621+ | AMD Ryzen V1500B (4C) | 4GB | 16GBx2 | 6 | 2 | 4 xGbE (1 x10GbE) | X | 133,000 + 20,000 = 153,000 |
Synology DiskStation DS423+ | Intel Celeron J4125 (4C) | 2GB | 2GB + 4GB | 4 | 2 | 2 xGbE | O | 65,000 |
QNAP TS-664 | Intel® Celeron N5095 (4C/4T) | 8GB | 8GB | 6 | 2 | 2 x2.5GbE (2 x 10GbE) | O | 114,000+57,000 = 171,000 |
DS1621+ 用 10GbE NIC E10G21-F2: 40k円
DS923+ 用 10GbE NIC E10G22-T1-Mini: 20k円
TS-664 用 10GbE NIC QXG-25G2SF-CX6: 57k円
asustor AS6706T: M.2 と PCIEが兼任で 10GbE をつけるためには M.2 が 4/4本なくなるので候補外
最新 CPU が搭載されていて一般のご家庭で 10GbE x2 の要望を満たしてくれるのは QNAP TS-664 となったためこれを購入したが、正直 Supermicro の Mini Tower を買うか TrueNAS のハードウェアを買うのはありだったかもしれない。 350k円ぐらいを覚悟しなければならないがwww
パーツ選定 ¶
Memory ¶
QNAP TS-664 は仕様的には下記である
CPU | Intel Celeron® N5095 |
最大メモリ | 8GB |
3.5inch | 6 |
M.2 | 2 |
採用されている N5095 はその後変更があり N5105 となっている様子(こういうのやめようよ…)そこで N5105 のスペックシートを見ると DIMM あたり 16GB まで認識するようなので購入後となるが認識状況を確認した所、 Kingston C8D24D4S7D8K1A - 16 で動作を確認したため Memtest 86+ を試走して問題なかった
Ref: インテル® Celeron® N5105 プロセッサー
Storage ¶
弊宅の旧環境は 6TB の HDD 2台 で RAID1 となっているため将来を見据えて 2倍とすると 16TB 前後になる。 HDD は WD Ultrastar DC HC550 を採用します。 WD Red (WD Red Plus) シリーズが NAS 用途では一般ですが比較した所 WD Ultrastar DC の方が良かったのでこれを採用する
Seagate の 価格.com データが分かりづらいので本家サイトのデータから WRL について大きく差があるので記載しておく
- IronWolf (WRL 180TB/yr) ST16000VN001
- IronWolf Pro (WRL 300TB/yr) ST16000NE000
- IronWolf Pro (WRL 550TB/yr) ST16000NT001
比較したリストは下記になり、特記しておくこととしては
- 費用対耐久性では WD Ultrastar DC が1番良くなる
- Seagate IronWolf は同価格帯ではエンタープライズより製品というより、一般向け キャッシュも少なめ
- 一般製品との比較用に TOSHIBA MN を追加
WD Ultrastar DC | TOSHIBA MG08 | WD Red Pro NAS HDD | IronWolf | IronWolf Pro | TOSHIBA MN | |
---|---|---|---|---|---|---|
型番 | WUH721816ALE6L4 | MG08ACA16TE | WD161KFGX | ST16000VN001 | ST16000NT001 | MN08ADA400E (4TB) |
Price (1TB/円) | 37,000 (2,312) | 37,000 (2,312) | 79,000 (4,937) | 41,000 (2,562) | 57,000 (3,562) | 17,000 (4,250) |
Recording | EAMR | CMR | CMR | CMR | CMR | CMR |
転送速度 | 262MB/s | 262MB/s | 259MB/s | 240 MB/s | 270MB/s | 243MB/s |
キャッシュ(MB) | 512MB | 512MB | 512MB | 256MB | 256MB | 256MB |
稼働率 | 24h/7d | 24h/7d | 24h/7d | 24h/7d | 24h/7d | 24h/7d |
保証 | 5年 | 3年 | 5年 | 3年 | 5年 | 3年 |
誤り率 | 1/10^15 | 1/10^16 | 1/10^15 | 1/10^15 | 1/10^15 | 1/10^15 |
動作時の温度範囲 | 5 ~ 60°C | 5 ~ 55°C | 5 ~ 65°C | 0 ~ 65°C | 0 ~ 65°C | 5 ~ 65°C |
MTBF (AFR) | 2.5 (0.35) | 2.5 (0.35) | 2.5 | 1.0 | 2.5 | 1.0 |
ワークロード(WRL) | 550TB/yr | 550TB/yr | 550TB/yr | 180TB/yr | 550TB/yr | 180TB/yr |

WD Ultrastar® DC HC550 16 TB & 18 TB内蔵ハードディスクドライブ3.5 | Western Digital
www.westerndigital.comM.2 は元からキャッシュ用に乗せるため WD Red SN700 とした
- R:3430MB/s, W:2600MB/s
- IOPS: R:420K IOPS, W:380K IOPS
- TBW: 1000TBW
- 動作温度: 0-70℃
QNAP System 用に SSD を使用する。
これは QNAP のシステムが最初に作った「ストレージプール1」を強制利用し、 あとから「App Center」でインストールしたアプリのインストールボリュームを変更変更できるが全てではない
あとから、システムボリュームを変更することは難しくネット上で情報があるが、私の環境では失敗し1TBのデータロスト重大インシデントとなった。
あとから変更する方法としては、すべてのデータを別の NAS や DISK にバックアップし QNAP を完全初期化するのが手っ取り早い
- R:560 MB/s, W: 530 MB/s
- IOPS: R:98k W: 88k
- TBW: 600TBW
- 動作温度: 0-70℃
予算執行 ¶
Quality | ||
---|---|---|
QNAP TS-664 | 1 | 114,759 |
WD WUH721816ALE6L4 16TB | 2 | 75,398 |
Memory (手持ちを流用) | 2 | 0 |
QXG-25G2SF-CX6 | 1 | 57,974 |
10Gtek 10G SFP+ DAC | 2 | 2,970 |
WD Red SN700 | 2 | 20,128 |
Samsung 870 EVO | 2 | 17,562 |
TOTAL | 288,791 |
DAC を採用した理由は、 SFP+ モジュールの 10GbE-T モジュールの発熱がかなり大きいため採用を避けたためである。
fs.com のモジュールだと消費電力は下記の通りになり 10G-T の消費電力が大きのがわかる
規格 | Watts |
---|---|
10G-SR | 0.6W |
10G-LR | 1.0W |
10G-T | 2.9W |
Photo Gallery ¶
Backup ¶
予定個別の記事を書いたら移動予定
Synology には Active Backup for Business というベアメタル回復も可能なバックアップソリューションが付属するが、 QNAP には付属しない。 QNAP NetBak Replicator というものがあるが、これはファイル単位のバックアップとなるので OS や起動 Disk が逝った場合は無意味である。
ベンダーロックされると将来 TrueNAS Scale などに浮気した時に今回同様にこまるため、オープンソースソフトウェアで検討することにすると、 UrBackup が候補となった。
- 確認した候補
- BorgBackup
- Windows は experimental
- Veeam Backup
- Server に Windows と Windows SQL がいる
- BorgBackup