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TMPGEnc Video Mastering Works 8 試してみる

Summary

TMPGEnc Video Mastering Works 8 の発売が告知されたため試してみた。弊宅では動画編集のために TMPGEnc Video Mastering Works 6 からお世話になっているのだが、今回 version 8 で個人的に胸熱な AV1 に対応し、編集ソフトウェアの画面も改良されたようだ。

発売来週、 2025/3/21(金) だがすでに体験版が利用できるため AV1 のエンコーダーを一通り試して FFmpeg n7.1 の libsvtav1 と同等の品質になるように調整したのでメモ

試したバージョンは 8.0.0.1

エンコード設定

Version 8.0.0.1 現在では AV1 のエンコードは SVT AV1 に対応している。
レート調整モードVBR(固定量子化) VBV 無し に設定することで FFmpeg の CRF(Constant Rate Factor) と同等の設定が可能になったためこれを利用する。

映像設定

ストリーム形式AV1
映像エンコーダーSVT AV1
レート調整モードVBR(固定量子化) VBV 無しlibsvtav1 に合わせ CRF 同等モードにする
量子化パラメータ{23..35}CRF 23..35 の調査
パフォーマンス標準preset 6 相当

映像設定

GOP 構造

GOP の標準フレーム数128 -> 161libsvtav1 に合わせ設定

GOP 構造

詳細設定

量子化行列を有効にするCheckOn
最小量子化行列レベル8「量子化行列を有効にする」を設定すると入る
最大量子化行列レベル15「量子化行列を有効にする」を設定すると入る

詳細設定1

詳細設定2

結果

結果が下記で、アニメ3本、実写3本の計12分の動画を1本にまとめて出力した物を FFMetrics で確認したのが下記の画像。つまりアニメ・実写ごちゃまぜでも CRF 31 (量子化パラメータ) を使えば足りる画質で 容量を落として保管できる。 無圧縮 125GB が 382MB で保管できるのはいい時代になった。

VMAF mean

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